聴くという子育て

ここ3年ほど、仕事の9割がコミュニケーションを丁寧にする。

という仕事をしている。
ほぼ、ファシリテーションのような聴く事を仕事にしている。別にファシリテーターを職種にしてるわけではないが、振り返ってみると、やってる事がそれに近いかな。

とにかく、聴く。聞くではなく、聴くのである。そこには、この人は何故こういう事を言ってるのかな?その裏にある考えは何だろう?そして、それはどんな立場や、どんな背景があってそう言ってるのか?なぜこうしたいのか?

時に相手の立場になって考え、時に相手の上司の立場になって考え、時に相手の後輩になって考え。

とにかく、聴く。まずはそこから。大概揉め事の大半が誤解でしかない。ちゃんと聴くと、同じ事を言っている。ちゃんと聴くと、やりたい事は明確だったりする。ちゃんと聴くと、満足する。

聴くことができるのは、信頼があるからできる。仕事を一緒にするのだから信頼は必要だ、この信頼は聴くことから始まる。

これは子育てにも役立つ。子供に耳を傾けて、話を聴く。例えば子供でも聞くのではなく、聴くこと。

例えば、2歳前後になると、せっかく、片付けた洗濯物をぐちゃぐちゃにするという事が起きたりする。

ここで、またイタズラして!と叱るのではなく、聴く。

それもどうしてやったの?なんて聴き方したら、わからないや黙りになるからダメ。

基本的に、善意の行動を前提として聴く。ひょっとして、お手伝いしてくれたの?

だいたい、そうだよとか、うんとかハイとか、肯定する。もっと聴いてみても良い、あれこれ聴き方を変えて悪者にしないように聴く。

色々聴くと、悪意は無い事は明白である。もっと言うと、お手伝いしてくれたの?でYesの返事が来たら、喜んであげる。ありがとう!と、そしてこうしてくれたらもっと助かる。と教える。

これを根気よく積み重ねると、小さい頃からお手伝いをしてくれる子供に育つ。

お手伝いを早くできるようになると、親の負担が減る。

親の負担が減ると、親にゆとりが出てくる。ゆとりがあれば子供に優しくなれる。これが家族円満の秘訣。

ちなみに、お手伝いを教えるのは、普段家事をやらない方の親がやると良い。普段やる方は、既にゆとりが無いから、聴くゆとりがない。

聴くにはゆとりが必要。

ゆとりは、時間によって作られる。

だからタイムマネジメントが出来てる人か、時間に追われてない人が子育ては向いている。

と、現在、2人の娘を持ち、家事をしながら会社作ったおっさんは考えてる。